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1 神の御前で、また、生きている人と死んだ人をさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現れとその御国を思いながら、私は厳かに命じます。
2 みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。
3 というのは、人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳に心地よい話を聞こうと、自分の好みにしたがって自分たちのために教師を寄せ集め、
4 真理から耳を背け、作り話にそれて行くような時代になるからです。
5 けれども、あなたはどんな場合にも慎んで、苦難に耐え、伝道者の働きをなし、自分の務めを十分に果たしなさい。
6 私はすでに注ぎのささげ物となっています。私が世を去る時が来ました。
7 私は勇敢に戦い抜き、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。
8 あとは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。その日には、正しいさばき主である主が、それを私に授けてくださいます。私だけでなく、主の現れを慕い求めている人には、だれにでも授けてくださるのです。

今日のみことばの要約

パウロは、時が良くても悪くても、みことばを宣べ伝えなさいと教えます。人々は健全な教えに耐えられなくなり、自分の好みに従うようになります。勇敢に戦い抜き、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通したパウロは、義の栄冠が用意されていると確信します。

みことばから

みことばを宣べ伝えなさい (4:1~4)
私たちは、時が良くても悪くても、みことばを宣べ伝えなければなりません。しかし、主の時が近づくにつれ、人々は健全な教えを拒むようになります。自分の耳に心地よい話を聞くために自分の欲に従い、害になる教えを追い求めて真理から遠ざかり、作り話に翻弄される状況が増えるようになります。それでも、私たちは、みことばを宣べ伝えることに励まなければなりません。みことばによって信仰のない者たちを絶えず教え、戒め、責める一方で、無礼であってはなりません。自分の利益を求めず、忍耐と愛をもって人々に勧めるのです。神の御前に、そして生きている人と死んだ人をさばかれるイエスの御前に立つその日を思い、勇気を出しましょう。

- 時が良くても悪くてもみことばを宣べ伝えるべき理由は何ですか。あなたが忍耐と愛をもってみことばを教えるべき人はだれでしょうか。

義の栄冠 (4:5~8)
世の人々は福音を拒み、嘲ります。それでも、働き人は神に委ねられた働きに自分のすべてをもって献身しなければなりません。真理を最後まで握りしめ、福音を宣べ伝える務めを最後まで完遂しなければなりません。パウロは、一滴も残さず注ぎのささげ物（いけにえの上にぶどう酒を注ぐ行為）のように注がれて、すべてを使い切って働き人の手本となりました。世を去る時が近づいたパウロは、自分が勇敢に戦い抜き、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通したと回想しています。そして、自分のすべての働きを全きものと判断される正しいさばき主に信頼し、希望をもって自分が受ける義の栄冠を見つめています。私たちは使命を途中で放棄してはなりません。最後まで使命を果たす者には義の栄冠が備えられています。

- パウロは、福音の働きをどう担ってきたと告白しましたか。義の栄冠を受けるために、あなたが生涯尽力すべきことは何でしょうか。

きょうの祈り

福音を伝える使命に、私はどれほど忠実だったでしょうか。甘いことばだけを聞こうとする人々に向かって、悔い改めと救いの真理が込められた苦いことばも話せるように勇気を与えてください。栄冠を受けるまで信仰の戦いをあきらめないように助けてください。

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