6 これらのことを兄弟たちに教えるなら、あなたは、信仰のことばと、自分が従ってきた良い教えのことばで養われて、キリスト・イエスの立派な奉仕者になります。
7 俗悪で愚にもつかない作り話を避けなさい。むしろ、敬虔のために自分自身を鍛錬しなさい。
8 肉体の鍛錬も少しは有益ですが、今のいのちと来たるべきいのちを約束する敬虔は、すべてに有益です。
9 このことばは真実であり、そのまま受け入れるに値するものです。
10 私たちが労苦し、苦闘しているのは、すべての人々、特に信じる人々の救い主である生ける神に、望みを置いているからです。
11 あなたはこれらのことを命じ、また教えなさい。
12 あなたは、年が若いからといって、だれにも軽く見られないようにしなさい。むしろ、ことば、態度、愛、信仰、純潔において信者の模範となりなさい。
13 私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えに専念しなさい。
14 長老たちによる按手を受けたとき、預言によって与えられた、あなたのうちにある賜物を軽んじてはいけません。
15 これらのことに心を砕き、ひたすら励みなさい。そうすれば、あなたの進歩はすべての人に明らかになるでしょう。
16 自分自身にも、教えることにも、よく気をつけなさい。働きをあくまでも続けなさい。そうすれば、自分自身と、あなたの教えを聞く人たちとを、救うことになるのです。

今日のみことばの要約

パウロはテモテに、敬虔のために自分自身を鍛錬するよう勧め、その有益を強調します。また、年が若いからといってだれにも軽く見られないようにし、ことば、態度、愛、信仰、純潔において信者の模範となり、按手を受けたときに与えられた賜物を軽んじず、心を砕いて、ひたすら励むように勧めます。

みことばから

敬虔のために鍛錬しなさい (4:6~11)
私たちは信仰のことばと良い教えのことばで養われ、立派な奉仕者になるべきです。特に指導者は、健全な教えを与えるために、霊の糧を食べ続けるべきです。自分の霊的開発を疎かにする指導者は、働きにおいて力を失ってしまいます。私たちは、敬虔のために自分自身を鍛錬するべきです。やがて朽ちてなくなるからだに焦点を合わせて生きることは、永遠の観点から見ると、近視眼的な態度です。肉体の鍛錬も少しは有益ですが、敬虔はすべてに有益であり、今のいのちと来たるべきいのちを約束してくれます。敬虔の鍛錬には、みことばの黙想と、神に似ていくための不断の努力が含まれます。敬虔の鍛錬は、生ける神に望みを置く生き方なのです。

- 敬虔のために自分自身を鍛錬すべき理由は何ですか。あなたは敬虔の鍛錬をどのように続けていますか。

霊的成熟を示しなさい (4:12~16)
年齢が霊的成熟を決定づけるわけではありません。霊的成熟は敬虔の鍛錬によってなされ、真の霊性は内面の成熟によって現れます。ことば、態度、愛、信仰、純潔において信者の模範となる者が、まことの霊的指導者なのです。パウロはテモテに「聖書の朗読と勧めと教えに専念しなさい」（13節）と勧めます。「勧めと教え」が指導者のおもな働きであると思いがちですが、パウロは「聖書の朗読」を最優先順位に置いています。「勧めと教え」には賜物が必要ですが、指導者は自分の賜物だけに頼ってはなりません。教会の模範となるよう、霊的成熟のために力を注がなければなりません。霊的成熟に邁進する指導者は、自分自身と自分の教えを聞く人たちを救うことになるでしょう。

- パウロは、年若いテモテに、どんな面において模範となるように勧めましたか。あなたが人々の前で示している信仰の進歩や霊的成熟は何でしょうか。

きょうの祈り

時流に乗って自己啓発に熱心になり、霊性の啓発を疎かにしていたことを悔い改めます。肉体の鍛錬よりも信仰の成長のための鍛錬を優先できますように。霊的に成熟し聖化されていくことにより、たましいの救いの使命を果たすことができるよう助けてください。

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